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製品詳細

医用モニター CH-L215-1HDVSD-MD

■ 特徴

・パネル解像度 1920×1080
・多機能ディスプレイ
・True 10bit カラー処理エンジン
・色補正カラー管理(ICM)
・ダイナミックコントラストコントロール(DCC)
・1080pフルHD対応
・2W+2Wスピーカー内蔵
・VESA規格ブラケット
・壁掛け可能
・保護可能なメタルハウジング
・ブラック/ホワイトカラー ハウジング
・DICOM準拠

■仕様

モデル
CH-L215-1HDVSD-MD
液晶パネル 21.5″
可視エリア(mm) 476.6 x 268.1
画像フォーマット 16 : 9
最大解像度 1920 x 1080
画素ドットピッチ(mm) 0.248 x 0.248
色数 16.7M
輝度 250 cd/m²(LED)
コントラスト 3000 : 1
応答時間(Tr/Tf) 20 / 5 ms
視野角(U/D/L/R) 89 / 89 / 89 / 89
フルHD入力 1 x HDMI(Aタイプ)
オーディオ入力(R/L) 1 x(RCA x 2)
PC入力 1 x VGA入力(D-Sub15ピン)/ 1 x DVI-D入力
入力信号 1 x VGA入力(D-Sub15ピン)/ 1 x DVI-D入力 / 1x HDMI入力(Aタイプ)
1 x DP入力(Display port)/ 1 x PCオーディオ入力(3.5φ Phone jack)
RS232入力 1 x(D-Sub 9ピン),スクリーンとのシリアル設定通信用
イヤホン出力 1 x 3.5φ Phone jack
スピーカー 2 x Built-in(2W)
DICOM設定
OSDの設定
電源入力 AC100-240V,50/60Hz,アダプターDC12V/5A
ハウジング メタルハウジング
消費電力 約22W
電源モード ON / OFF / Stand By
外形寸法(WxHxD)mm 524 x 321.8 x 49
重量 5.4kg
動作温度 -10℃~60℃

医用モニター シリーズ

特徴

・多機能ディスプレイ
・True 10bit カラー処理エンジン
・色補正カラー管理(ICM)
・ダイナミックコントラストコントロール(DCC)
・1080pフルHD対応
・広い視野角
・2W+2Wスピーカー内蔵
・VESA規格ブラケット
・壁掛け可能
・メタルフレーム,メタルバックケース

スタンダードモニター

画面比率(アスペクト比)は、例として解像度1920×1080は16:9,1024×768は4:3

タッチモニター

オプション
RTP(抵抗膜方式タッチパネル)または PCAP(静電容量式タッチパネル)

4:3フォーマットモニター


カスタムオプション
・タッチスクリーン
・ホワイトカラーハウジング
・前面保護ガラス
・医療用スタンド/アーム
・医療グレードの認証
・OEM/ODM要件

DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)Technology
医療データ通信の国際標準規格


【補足説明】

1. 医用モニターと一般的なモニターの違い
医療機関では「医用モニター」と呼ばれる、医療専用のモニターが用いられます。
主な違いは、以下の3点です。
1) 医用画像表示の規格やガイドラインに適合している。
2) 輝度や画面の均一性など、品質が高く、安定している。
3) 品質を長期間維持できる品質管理機能が備わっている。
なお、一般社団法人 日本画像医療システム工業会(JIRA)の定義では、正しくは「医用画像表示用モニター」という分類になります。

2. 医用モニターの優れた点
1) 階調特性(滑らかなグラデーション)
医用モニターは、DICOM Part14で規定されているGSDFという「グレースケール標準表示関数」に適合し、工場で1台1台調整されています。

【用語】
・DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)
医療データ通信の国際標準規格でダイコムと呼びます。
CTやMRI,CRの医用画像フォーマット,医用画像機器間で用いる通信プロトコルについて定義する医用画像の共通規格です。
医用画像共通フォーマット,通信フォーマットであるDICOMによって、異なるメーカー間における医用画像機器の共有化を実現しています。
DICOM画像は、ビットマップRAWフォーマットなど、劣化しない可逆フォーマットで撮影されます。
医療用デジタル画像として高精細が求められるため、民生用の画像フォーマットに比べて色深度(1ピクセル当りに割り当てるデータ量)が高く、
リトルエンディアン式(最下位ビットの属するバイトを低位のアドレスへ格納する方式)のバイトオーダで保存されます。
そのためサーバからビューアへの配信時は、通信処理の便宜の目的で、JPEGなど圧縮率の高い不可逆フォーマットが採用される場合があります。
また、DICOM画像はタグ情報を内包しており、フォーマット名やデータ長、ユニークなインスタンスUID,シリーズ,モダリティ,患者情報,音声データ,撮影時間など、規格で定められた多様なタグ情報を記載します。
各種データが内包可能なコンテナフォーマットであり、そのため画像データは複数枚が内包されるマルチフレームです。
DICOMの通信フォーマットはOSI参照モデルに準拠し、TCP/IPプロトコルによってデータをカプセル化して通信を行います。

・GSDF(Grayscale Standard Display Function)
信号レベル全域にわたり均等なコントラストを得るための階調特性に関係します。
医用モニターには、DICOM Part14で規定されたグレースケール標準表示関数 GSDFに準拠した階調での表示と、
キャリブレーション機能搭載による経年劣化の階調変化に対する補正が不可欠です。

2)画面全体の輝度や色の均一性
液晶モニターは、バックライトを光源として画像を表示するため、画面中央部が明るく、周辺部が暗く表示される傾向にあります。
医用モニターの多くは画面均一性を向上する機能を搭載しており、画面の中央だけではなく、画面全体で均一に画像を表示できます。

3)品質の安定性(経年劣化の補正)
液晶モニターは、長期間の使用により、液晶パネルのバックライトが劣化し、画面が少しずつ暗くなっていきます。
そのため、定期的な品質確認および調整が必要になります。
医用モニターは品質管理ソフトウェアに対応しており、表示の補正(キャリブレーション)はもちろん、受入試験や定期確認(不変性試験)も簡単なガイドで実施できます。

3. その他の用語
・ICM(Image Color Management)
色合いを調整するためのカラーマネジメントシステムです。
モニター表示に近い色味を再現するために、調整対象に合わせてカラー補正を行います。

・DCC(Dynamic Contrast Control)
映像シーンに合わせて自動的にバックライトを調節し、コントラストを最適なレベルに補正します。